Vol.7「紫外線 LOVE」
Column|2025.10.24
Text_Yuko Hisashi
紫外線 LOVE
最近、⽇本の夏が⻑くなった。
紫外線対策も夏だけではなく通年⾏うことが常識になっているけど…ホントにいいの?
いつの頃か美⽩とか⽔光肌、雪のように⾊⽩肌を美しいとするようになりましたが、私はもともと地黒、しかも夏は⽇焼けを気にせず楽しむタイプ。
それは70~80年代資⽣堂やカネボウなどの⼤⼿化粧品会社のCMで健康的な⼩⻨肌の⼥優さんが太陽の下で⼤胆なポーズをしていた記憶が鮮明に残っているからかもしれません。
私の中では「健康的でセクシーな肌といえば⼩⻨⾊の肌・ブロンズ肌」なんです。
無防備・無頓着・・・ろくにスキンケアも紫外線対策をしないまま50歳を迎え、美容家として20年活動していますが、今になってそれはそれでよかったと思っています。多少のシミはありますが、⽑⽳が⽬⽴ったり、ニキビや吹き出物ができたりなど、肌トラブルはなく、驚くことにメイクさんに肌がキレイだと褒められることもあります。「先⽣は⾃⼰管理ができていて、巡りがいいからですよ!」なんて⾔われることもしばしば。
きっと⾃然体なのがいいのかもしれないなと最近になって思うことがあります。でもその中にも「体のメカニズムに準じている」ことがたくさんあり、例えば紫外線に関しては「⽇光を浴びる(=紫外線に当たる)ことでビタミンDが体内で合成され、免疫⼒がアップし、⼥性ホルモンの働きが安定することで“健康”を維持できている」のだと感じます。
ビタミンDが不⾜すると、吸収不全になったり、腎肝機能が低下、⾃⼰免疫低下、⼼筋梗塞や不妊症などを引き起こす要因にもなるから要注意。
「紫外線は敵!」と⾔われていますが、健康を維持するためには「紫外線」も必要なのです。
⽇光を浴びて健康に!基本的なスキンケアで美肌を育てる。そうすることでインナーケアとの相乗効果が期待できます。スキンケアはシンプルに!
まずはメイクや肌についた汚れやホコリなどをしっかり落とすクレンジングと乾燥させないことは基本。
そしてこの基本を“より効果的”にする「ブースター」を取り⼊れましょう。
紫外線を浴びても、「ブースター」つまり導⼊液・導⼊美容液を使うことでお肌は衰えず、ダメージなく⽣まれ変わります。
洗顔後やお⾵呂上がり、タオルで顔を拭かず少し⽔がついたまま、時間をおかずにブースターを馴染ませるのがポイント。
健康な肌のpHは4.5〜6.0の弱肌酸性ですがブースターをつけると⼀時的にpHは6.0アルカリ性に変化◎つまりドライ肌になるため、健やかな弱酸性の肌に戻すため、代謝を活性化し、⽪脂を分泌します。
兎にも⾓にも「保湿!保湿!」と⼀番最初に肌につけるのは「化粧⽔」と思っている⽅が多いのですが、まずは「ブースター」なんです。
それは硬くなった⾓質層の奥の奥まで浸透し、お肌を柔らかくしてくれ、その後につける化粧⽔や美容液などの肌なじみを良くし、浸透を促してくれるから。
乾燥が気になるからといって保湿重視の化粧⽔やクリーム・オイルを塗るというよりもまずは「ブースター」で肌を整えることが⼤切です。
そうすることで肌にとって保湿成分になり基礎化粧品の吸収・浸透を良くしてくれるのです。「ブースター」を使うことによって、当たり前になっているスキンケアのひとつひとつを⾒直し、紫外線を浴びても⼤丈夫な美肌作りのためにスキンケアの質をあげ、肌の持つキメを整え、柔らか美肌と健康を⼿に⼊れましょう。
The Case for “UV Love”
To maintain healthy skin, you need to get some sun, and then nurture your skin with a good, basic skincare routine. This creates a synergistic effect with your inner health. The key is to keep your skincare routine simple.
The Magic of the Booster
The first step is always to thoroughly cleanse your face of makeup, dirt, and dust without letting it dry out. The next step is to make this basic routine “even more effective” by using a booster. When you use a booster—an introductory lotion or serum—your skin can be reborn without damage, even after sun exposure. The key is to apply the booster immediately after washing your face or getting out of the bath, while your skin is still a little damp, without drying it with a towel.
Healthy skin has a mildly acidic pH of 4.5 to 6.0, but applying a booster temporarily shifts it to a slightly alkaline pH of 6.0. This temporarily makes the skin drier, prompting it to activate its metabolism and secrete sebum to return to a healthy, mildly acidic state.
Most people think the first product they should apply is a moisturizing lotion, but the first step should actually be a booster. It penetrates deep into the hardened stratum corneum, softening the skin and improving how well it absorbs subsequent products like lotions and serums. Rather than just applying a moisturizing lotion or cream to address dryness, it’s most important to first prep the skin with a booster. By doing this, you are providing your skin with essential moisturizing ingredients and improving the absorption of your basic skincare products.
By incorporating a booster, you can re-evaluate and improve each step of your skincare routine, enabling you to build a resilient, beautiful complexion that can handle sun exposure. In doing so, you’ll be able to achieve soft, healthy skin and a more vibrant self.
久 優子|Hisashi Yuko

ボディメンテナンスサロン「美・Conscious」代表。
⼀般社団法⼈⽇本ホリスティックウェルネス協会 代表理事。
脚のパーツモデルを経て、ホリスティック医学第⼀⼈者である、帯準良⼀医師に師事。
予防医学健康美協会・⽇本リンパセラピスト協会・⽇本痩⾝医学協会・未病プラン協会で認定を受け講師として活動。
その後もさまざまな分野で独⾃の研究を重ね、現在のボディメンテナンスメソッドを確⽴。
著者:「1日3分!足首まわしで下半⾝がみるみるヤセる」(PHP研究所)「脚からみるみるやせる2週間レシピ」「押したら、やせた。」
「1⽇3分!さするだけで免疫⼒が上がるリンパマッサージ」(共に宝島社)、「下半⾝からみるみるやせるおうちダイエットBOOK」(講談社)など多数。
累計部数32万部になる。
未病対策・⾝体のメカニズムやリンバ&⾎液の流れを整えるセルフケアなどの講座も開催。
http:///www.instagram.com/yukohisashi


